時計ーはじめに
「学校に遅刻しそう!」「この電車にどうしても乗らないと!」「冷蔵庫が空っぽだから、お店が閉まる前に買い物をしなきゃ!」「あと2時間働いたら終業時間だ!」・・・日常のさまざまな場面で、私達は時間を意識している。
時計には、時間を知らせるだけでなく、場所の情報を提供する機能もあるということは、あまり知られていない。18世紀、航海用の羅針盤のニーズがあり、正確で耐久性のある時計の開発が発展を遂げた。現在は、正確な原子時計の登場により、精密な衛星ナビゲーションシステムが使用されている。
現在では、いつ、どこにいても正確な時間が知れるということが当たり前になっているが、長い間、時計は大変高価で、豊かさの象徴だった。腕時計が発明されたのは20世紀に入ってからで、それ以前は、鎖でベルトにつけてズボンのポケットに入れたり、胸ポケットに入れる懐中時計で、時間を知る実用品というよりも装飾品として使用されていた。
時計産業には、常に着想豊かで、時代の変化に敏感に対応し、デザイン性にも重点をおいた技術革新が求められている。多くの機能をコンパクトに収めるにはどうすればよいか?どうすれば精密で信頼性の高い製品を低価格で提供できるか?スイスの時計産業が世界市場で勝ち残っていくためにはどうすればよいか?スイスの時計産業は大きな課題を抱えている。
確かなことは、時間は決して止まらないということ・・・

