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ソーラー・インパルス:空上の革命

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2014年6月、成功裏に初飛行へと旅立った太陽光飛行機HB-SIB。太陽光飛行機の重量は、中型飛行機とほぼ同等の2300kgである。© Solar Impulse

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各17.5PSの4つの電気モーターは、日中は1万7000以上の太陽光発電セル、夜間は633kgのリチウム・ポリマー蓄電池から電気を供給される。平均速度は、毎時70kmである。© Solar Impulse

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太陽光飛行機HB-SIBの翼幅は、ボーイング747−81機よりも大きい72m。ソーラー・インパルスに装備された1万7000以上の太陽光発電セルは、相当な面積を必要とする。© Solar Impulse

スイス人パイオニア、ベルトラン・ピカールとアンドレ・ボルシュベルクは、2015年に人類初の太陽光飛行機(HB-SIB)による世界一周を予定している。彼らは、この無類なき冒険により、持続可能な資源活用のための広告塔となって、明確なビジョンと共に既存の限界が超えられるということを示す。この試みは、スイスで高まる“クリーンな”エネルギーへの関心と一致することから、国は、当初からこのプロジェクトへの支援を行ってきた。

世界一周 

ついに2015年5月、ソーラー・インパルスは、ゴルフで有名な地方から出発し、インド、ミャンマー、中国で短い途中滞在をしながら、行程をいくつかの区間に分けて世界一周飛行を行う予定である。その後、太平洋を横断し(5泊5日、1人のパイロットが操縦)、アメリカで滞在した後、南ヨーロッパ、北アフリカに向けて大西洋を横断(4泊4日)、出発地点への帰路となる。操縦室は、パイロット1人用のため、途中着陸はパイロットが交代する機会に使われると共にプレス、政治、および科学の分野の機関に向けたプレゼンテーション、報告会が予定されている。

スイスの技術革新魂と公・民のパートナーシップ

太陽光飛行機のソーラー・インパルスは、日夜を問わず化石燃料を使わずに飛行し続けることができるというコンセプトで作られた。他に類を見ない航空力学的な性能の高さとエネルギー効率(同様の商用飛行機の3倍高い)によってこれが可能となる。航空技師ボルシュベルクとヴォー州の物理学者ベルトラン・ピカール率いるローザンヌ連邦工科大学(EPFL)の技術者と科学者によるチームがこの先駆的な仕事を行っている。スイスでこうした革新的な成果が収められるということは、革新的な産物の研究開発に投資するこの国の長い歴史を見れば驚きではない。例えば、インスタントコーヒー、ファスナー、ミルクチョコレート、コンピュータマウスがスイスで発明されたことをご存知だろうか。
スイスの高い技術革新の能力は、この分野におけるさまざまな国際ランキングでも証明されている。例えば、グローバル競争レポート( Global Competitiveness Report)やグローバル革新指数(Global Innovation Index)などで近年、繰り返し上位にランキングされている。これらの成果は、優れた教育環境の整備によって可能となり(Times Higher Education Ranking参照)、さまざまなレベルで見うけられる公と民の共同作業という長い伝統によって促進されている。(スイスのデュアル職業教育システム、小さな政府、効率的な行政) 

持続可能な資源活用

自然資源のない、面積の小さなヨーロッパの内陸の国として、スイスは昔から倹約的で効果的な資源利用を行っている。さらに、スイスは、大きな河川の水源を数多く有するヨーロッパの水城としての“責任”を抱えることから(水)資源の扱いに重大な責務を負っていることは明白である。関連して、この国にとって特に氷河の浸食の進行は、気候変動のネガティブな結果として刻まれている。スイスは、このネガティブな影響を常に目前に据え(例えば、エネルギー戦略2050の枠内で)、持続可能な資源活用と気候に優しいエネルギー製造を行うために力を尽くしている。
スイスは、国土は小さいが技術革新の成果は大きい。国は、パートナーと共により暮らしやすい世界を作るために常に努力している。ソーラー・インパルスは、スイスの哲学に最も適した実例のひとつと言える。

“ソーラー・インパルス2”壮大な計画(ドイツ語)