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オラス・ベネディクト・ドゥ・ソシュール

1781年に行われたオラス・ベネディクト・ドゥ・ソシュールの学術踏査が描かれたクレチアン・ドゥ・メッシェルの刺繍 (新しいウィンドウ)

1781年に行われたオラス・ベネディクト・ドゥ・ソシュールの学術踏査が描かれたクレチアン・ドゥ・メッシェルの刺繍
© Conservatoire d'art et d'histoire Annecy

ジュネーヴに生まれたオラス・ベネディクト・ドゥ・ソシュール(1740~1799)は、アルプスの科学研究分野における先駆者というだけでなく、登山を促進した人物でもあった。
1760年、ソシュールは20ターラーの賞金を設けて、モンブラン登頂の挑戦者を募った。その後、標高4808mのモンブランが初登頂されるまでには26年を要した。ソシュール自身もその翌年、モンブランを制覇し、山頂で水の沸点と雪の温度、同行した登山ガイドの脈拍などを測定した。

ソシュールのモンブラン学術踏査には莫大な費用が掛かり、登頂の際には、科学研究のための設備の他に、大量の登山装備を踏査隊のメンバーと共に頂上まで運んだ。山頂に運ぶ荷物の中には、自然科学者ハラーが書いたアルプスの植生についての本も含まれていた。

この学術踏査は、山で長期間の集中的な調査を行うためにリスクを伴ったが、大きな成果を収めた。ソシュールはモンブランの山頂に立ち、周りの山々を見下ろしながら、「私は山々の関係や構造を見ることができた。長い研究の間に繰り返し襲った迷いは一気に吹き飛んだ」と書き留めた。