ダニエル・ペーター
ダニエル・ペーター(1836-1919)は、ミルクチョコレートの生みの親である。ペーター以前にも多くのチョコレートメーカーがミルクチョコレートの製造に挑戦したが完成に漕ぎつけずにいた。ペーターは、1875年にチョコレートとコンデンスミルクを結びつけ、ミルクチョコレートを完成させた。コンデンスミルクは、その時から遡ること7年前にアンリ・ネスレにより開発されていた。ミルクチョコレートの誕生はその後のチョコレート製造に以下のような変革をもたらせた。
・高価なココアバターが少量で済む。
・スイスの酪農家が新しい市場に参入できた。
・ミルクを加えることにより苦味が薄れ、味がまろやかになり需要が増えた。
ペーターは、生肉業者の家庭に生まれ、ロウソク職人の職業訓練を受けた。しかし、灯油ランプが普及するとロウソクの需要は減り、ペーターは方向転換を余儀なくされた。同時期、ペーターは、チョコレートメーカー、カイエ社の創業者であるフランソワ・ルイ・カイエの長女ファニーと出会い、結婚した。結婚後、ペーター夫妻の住まいのすぐ近くに、その後、ペーターのチョコレート業界でのキャリアに多大なる影響を与えることになるアンリ・ネスレが住んでおり、二人は運命的な出会いをするのであった。


